PUR製本とは

PUR(Poly Urethane Reactive)接着剤を利用した製本方法のことを指します。
製本で一般的に使われているEVA(Ethylene Vinyl Acetate)系の接着剤と比べ、様々な利点があり注目を集めています。

PUR製本の特徴

1.本が開きやすい

PUR接着剤は柔らかく接着力が強いため、少量の接着剤で製本できます。
そのため、背中の接着部分を非常に薄くすることができ、開きやすい本が作れます。

*表紙の用紙が厚すぎたり堅すぎると、開きが悪くなりますので注意が必要です。

2.耐熱性・耐寒性に優れる

EVA系の接着剤の耐熱温度が45℃前後に対し、PUR接着剤は耐熱温度が120℃前後、更に耐寒温度が-30℃と耐熱性・耐寒性に優れているため、温度変化によって接着力が弱まる心配がございません。

3.耐インク溶剤性をもつ

EVA系の接着剤はインク溶剤との相性が悪く、接着せずにバラバラになってしまう恐れがございますが、PUR接着剤はインク溶剤に対して耐性がございますので、バラバラになる恐れはございません。

4.環境に優しい

PUR接着剤は環境に優しい原料を使用しています。
また用紙再生時に紙との分離が容易なため、リサイクル性にも優れています。

PUR製本の長所と短所

長所

本が開きやすいので、料理のレシピ本や楽譜、取扱説明書などに最適です。 また耐熱性に優れている点から屋外で使用する旅行ガイドや地図等に、耐インク溶剤性をもつことから全面にインクがのるような画集や写真集等にもお勧めです。

短所

EVA系の接着剤と比べ、コストが若干上がることと、接着力を発揮するまで約1日かかる点があげられます。